
天皇の軍隊が犯した間違いを糺す!元日本兵の証言
交通事故の状況を検分するには、被害者、加害者、第三者の目撃者それぞれから事情を聞くのが常識である。この著書が、南京暴虐事件を歴史的事実と認める立場から編集され、特に、元日本兵の証言、従軍記者の証言を中心に、聞き取り調査をしたもであり、加害者側の証言として極めて重要である。
自分が犯した数々の残虐行為を、赤裸々に語る胸の内を察すると、元日本兵の慙愧とは、日本軍国主義の究極の罪であり、中国人だけでなく、日本国民にも、心の傷を深く負わせていることがわかる。
南京暴虐事件は、日本人と中国人が単純に加害者VS被害者の対立する立場にあるのではなく、日本軍国主義によって侵略戦争に駆り出された、日本兵の悲劇も実際にあったわけだ。だからこそ、侵略戦争に反対する立場で、日中両国民が理解しあう接点もある。
敗戦で、中国軍の捕虜となり、苦労に苦労を重ねてやっと数年後に帰国してきた人々の真実の証言を、後世の南京否定派が、中帰連だから、中国共産党に洗脳されているから、証言を信用できないと批判する。
南京事件否定派は、事件の被害者、加害者の証言、第三者の証言をことごとく否定するが、現場に居合わせた人々の証言は、後世の右翼国粋研究者の難癖や捏造など及びもしない貴重な真実の表出であると言いたい。
そして、交通事故は、12月13日、あの交差点で発生したのは事実なのだ。

30年以上前の証言記録
1975年に「証言記録三光作戦―南京虐殺から満州国崩壊まで」
として刊行された本が今年文庫化されたもの。
太平洋戦争研究会にて、復員者、従軍記者などからの
聞き取り内容を元にまとめたもの。
本多勝一が中国側の視点から聞き取りをしたならば、
こちらは、現場にいた日本人の視点からの声。
従軍していた朝香中将宮殿下が南京入城するに当たり、
万が一のことが起こってはいけないとして、掃討活動が
行われ、それが「南京大虐殺」つながったとの証言。
そして、日中戦争での自らの行為を吐露する証言の数々。
これもまた、証言者が中国の収容所に入れられていたことから、
中共の「洗脳」を受けているとして、証言価値を下げられた
評価をうけているのが残念です。
「中国の旅」同様、この本に書かれていることが事実であれば、
中国人が反日感情を持つのも止むを得ないなって思います。
でも、それが、間違った歴史教育によってミスリードされた
ものであれば、危ういですけどね。

共産プロパガンダも現代には逆効果では?
数年前、太平洋戦争研究会の著書を酷評して見事「参考にな」らなかった票を投じられたことがある。そのときにある種の異様な圧力的なものを感じたものだったが、それでも昨今までこの著者団体には好意的な意見をお持ちだった方も少なくはなかったように思う。その団体の雄が遂に本性を現したのがこの書であるといっていい。今まで騙されてきた皆さんご愁傷様、まさに某掲示板で言う「釣りにかかった」であるに等しい。
本書は「今どきこんな非常識本が!?」と思わず失笑してしまう内容で、私も幾度もページを繰っては「単行本の再録」の記載を捜したほどである。それほど筆致は古臭く、証言も色褪せている。ことさら「証言」を強調する帯だが、その内容はというと、共産党賛美のオンパレード。やれ八路軍は国民党と違うだの、共産党は強かっただの、一体どこの軍隊の証言を読んでいるのだかと笑いが止まらない。
「光」は中国語だと、過去に致命的指摘を受け、今度は「実は三光作戦は中国側がのちに名づけた名称で、日本側では違った(が存在していた)」だのと、水掛け論を蒸し返したような言い訳も見苦しい。
現代の進んだ歴史学では、共産信者か反日派、あるいはよほどの無知しか同書の意図するところは汲んではもらえないだろう。却って「一度中共に捕まるとどえらい事になる」という隣国への懐疑だけが残る一冊である。