
歴史的ドラマ大作
とにかく長いという印象を持っていたのですが、「十戒」ですが、見ごたえがあるので、それ程長く感じませんでした。この映画をどう見るかですが、一つにはイスラエル-パレスチナ問題を理解する歴史物ないし時事物として見ることができます。何百年もエジプト人に奴隷として虐げられ、40年も砂漠をさまよった民族の恨みがにじみ出ています(もっとも、これはイスラエル側の見方かもしれませんが。)もう一つは、登場人物の個性的な人間性を描いたドラマとしてです。モーゼやラメスはいうまでも無く、ネフレテリも屈折した性格がよく描けています。宗教的なところは、娯楽的に描かれ、あまり感心できず、歴史的ドラマ大作として楽しめばよいのではないでしょうか。

自由-永遠のテーマ
抑圧された民族が解放を得るまでの話ですが、時代や国境や人種を超えて「自由」は永遠のテーマだと思います。それを踏まえて「見せ場満点」の超娯楽大作にしてしまうところがハリウッドの力ですね。迫力の紅海、シナイ山での十戒、数々の奇跡も旧約聖書にある「実話」と思ってみれば、そこには一貫したテーマがあり荒唐無稽でもありません。ユダヤ人が現在もイスラエルを「神から与えられた土地」と主張するのは、この映画にあるように神がモーセに約束したと信じているからです。この辺りから中東問題をみていくと興味が増すかもしれません。(ちなみにパレスチナの語源はペリシテ人からきています。)歴史上多くの彫刻・絵画が旧約聖書を題材にしています。一般教養としてもお勧めの一作です。

ベンハーよりもいい!
アカデミー賞最多作品といえばベンハーで、その主演男優賞がチャールストンヘストンという事になりますが、彼の最高傑作と言えば”十戒”でしょう。この映画で私が一番好きな場面は有名な海が割れるシーンではなく、プロローグです。原作である?旧約聖書にはなかった、そして歴史書からも抹殺されたというモーセの若者時代を極力史実に忠実に創作したというデミル監督の言葉です。映画のストーリー中ではタイトルである十戒自体はそれほど強調されていませんが、戦争・虐待・犯罪が相も変わらず起こってる現代こそ、心に留めておくべき事なのかも知れませんね。十戒(『旧約聖書』出エジプト記第20章)1あなたはわたしのほかに、何ものも神としてはならない。2あなたは自分のために刻んだ像を造ってはならない。3あなたは、あなたの神、主の名を、みだりに唱えてはならない。4安息日を覚えて、これを聖とせよ。主は六日のうちに天と地と海とその中のすべてのものを造って七日目に休まれたからである。5あなたの父と母を敬え。6あなたは殺してはならない。7あなたは姦淫してはならない。8あなたは盗んではならない。9あなたは隣人について、偽証してはならない。10あなたは隣人の家をむさぼってはならない

何度も繰り返し見る映画!
これは、奥の深い映画だと思います。何度も繰り返し見る映画ですね。初めて見たときは、有名な海が割れるシーンや杖がヘビに変身したりする特撮にワクワクしたものですが、少し年を経て、キリスト教文化の知識や興味を持ち始めると又見たくなるんですね。旧約聖書の話は、いろんな方がたとえ話で引用することが多いですので、そういったものに触れるたびに又見てしまいます。映画そのものは、語り草になるほどの特撮とチャールトン・ヘストンとユル・ブリンナーという名優を配しての大傑作です。セシル・B・デミル監督の渾身の作品だと思います。旧約聖書を知るきっかけになるやも知れません。見逃せない映画であると同時に、DVDで揃えておきたい作品だと思います。

素晴らしい
どの場面もポスターとして使えるほど,洗練された「絵」になっている。ストーリーは聖書に忠実であるばかりでなく,虐げられた民族がリーダーと彼らの信じる神に導かれて独立を勝ち取るという壮大なドラマである。学生時代,この映画を三流の映画館で見ました。朝から入り,あの場面をもう一度見たいと二回目,そして三回目まで見てしまい,結局夜の閉館まで居てしまったことを思い出します。CGだけが素晴らしく,内容の足りない最近の映画と比べて重量感が違います。