
ミステリーの女王クリスティ、屈指の傑作!
ポアロの元にABCと名乗る者からアンドーヴァという町で殺人予告をほのめかす挑戦状が届いた。共通点はただ1つ、ABCのみ。ポアロは友人へイスティングスや被害者の関係者を集め、捜査を開始する。・・・まるで不吉な暗号のようにストーリーの随所に現れる「ABC」の文字には、ぞっとさせられました。ミステリアスでちょっと暗めの映像といい、音楽といい、今にも事件が起こりそうな緊迫した雰囲気が醸し出されていて、1930年代のイギリスの世界が楽しめます。灰色の脳細胞がご自慢の名探偵ポアロと、その友人へイスティングスの名コンビも健在。漫才のような会話には、笑ってしまいます。ご自慢のひげをへイスティングスにネタにされて、むきになるポアロが可愛いです。そして何よりもこの作品の見所の1つ!は、容疑者として物語に登場するカスト氏。原作そのままのキャラクターに、思わずびっくりしてしまいました。ポワロ役を演じたデヴィット・スーシェ氏と同じくらいのハマリ役だと思います。