
中山美穂
ラストシーンにおける中山美穂の演技は、これまで見てきた
どの女優の演技よりも僕の胸を熱くしました。
決してハッピーエンドではないですけど、こんなにも幸福感に包まれた
ラブストーリーが他にあるんでしょうか。
中山美穂にはやっぱり女優として戻ってきて欲しいです。彼女の演技が見たいです。

主人公…
この物語には二人の女性が出てきます。
博子さんと樹(いつき)さん。
このふたりは最後の「やっぱりこの手紙は出せません」で、主人公が入れ替わります。
さて、私は男ですが、
「一体、ふたりの主人公の樹と博子は、どっちが『幸せだったか?』ということ」ダ。
笑
一人は最愛の夫・樹と別れて新しい伴侶を手に入れる。
その苦しい旅路が今作。
もう一人の主人公は、このあと、やっぱり独りだろか?
郵便屋さんと仲良くなるのだろうか?
そんなことは無いだろう。笑
女性なら「大恋愛した事自体で満足している」のだろうか?
一体この最後のラブレターは、どちらの心に残るのだろうか?
もちろん博子には識る由もない事かも知れないが、
彼女は茂という新しい夫が出来る。
樹さんはいつまでも「死んだひと」の想い出には構ってはいられない。
ただ長い間の疑問符が「純粋な心」と共に解け出す…
現時点では夫に成ったかつての「樹くん」は、将来のどちらに向けてラブレターを書きたかったのだろう?
初恋と
結婚相手。
どちらにも同じ、きっと似ていたであろう相手…そんな女性とめぐり合えた男性もきっと幸せだった事だろう。
笑
4人の男女が時を分けて「違う視点」を観る側に「考えさせる…」
「一人二役」も含め、
なんだか少し不思議な感じを残す作品です。

大好きな恋愛映画!
良質な映画です。何度も何度も観ています。最愛の彼が眠る山に向かい「お元気ですかーっ」と泣きながら叫ぶシーンは、何度でも泣けます。ストーリーは王道、でも昨今の涙と感動の大安売り的安直映画とは一線を画した良質さです。何かいい恋愛ものはあるかと聞かれるたび勧めてますが、皆、主演が中山美穂というだけで食わず嫌いになってしまうみたいで、それが非常に残念。少なくともこの映画では、中山美穂は非常に雰囲気のあるヒロインだと思いますよ。ヒロインの中学時代を演じる酒井美紀も制服が似合って本当に可憐で、こんな子がクラスにいたら人気だろうなと思わされました。ただ、中山美穂=酒井美紀、というのは正直ピンとこないです。その魅力の方向性は二人とも異なってますから。せめて、どちらかをどちらかに似た女優さんにしてほしかった。とはいえ、自分の青春時代を思い出す、切なさ溢れる作品です。悲しいストーリーながら、最後はちょっと微笑ましく幸せな気分にさせてくれるので、ハッピーエンド好きさんにもお勧めです。

恋愛映画が苦手でも
恋愛映画が苦手でもこの作品はたまりません。
なんてったって、LoveLetterって題名でも、初めっから恋人が死んでる!?って???
とにかく、他の岩井俊二監督作品が苦手でもぜひ見てほしい作品です。
そしてやっぱりこんな感じに愛されたい。
いろんな仕掛けがしてあって、ラストでキューっと胸を締め付けられます。
ちなみに、私は岩井俊二監督作品は大大大好きです。

日本映画の中でも屈指の名作
岩井俊二の卓越した演出力、篠田昇の圧倒的な映像、REMEDIOSによるノスタルジーにあふれた音楽、どこをどう取っても傑作という評価以外つけることができない。ふたりの藤井樹に関わるエピソードが進むにつれて、渡辺博子の心の決着が付いていくストーリーは見事である。図書カードに書かれた「藤井樹」の文字が実は愛情表現であり、それが圧倒的な感動を呼ぶラストシーンにつながっていく様は、何度観ても涙・涙である。中山美穂、酒井美紀の演技力も最上である。もうこれを最初に観たのはレーザーディスクの時代だから10年以上前になるが、いまだに全く古さを感じさせない映像は鳥肌ものだ。この15年では屈指の傑作であるが、日本映画史上においてもトップレベルにある作品と思う(1910年代からの主要な日本映画はけっこうチェックしているつもり)。「花とアリス」を観て岩井俊二に興味を持ったら、ぜひ本作を観てほしい。ハンカチは忘れないように。