
弟ウンカスが泣かせる
アメリカの歴史を勉強中ということもあって、アメリカ建国前の複雑な歴史を背景としたこの話にはかなり惹かれていました。実際に見て、ハッキリ言えば、史実がややぼやけ気味に描かれていることもあり、これは白人とネイティブアメリカンの戦いを描いたものなのか、フランスとイギリスに振り回されたネイティブアメリカンの悲劇を描いたものなのか、いまいちはっきりしないのですが、やはり弱者であり歴史から消されていったネイティブアメリカンの悲しみは心に沁みるのです。後半、残虐シーンた多々あるなか、物語はテンポよく進み、危機が迫るとあのバイオリンの音色とともにダニエルデイルイスをはじめとするモヒカン一族が走って助けに来てくれるのは女性なら感激もの。なんと言っても!ほとんど話さず笑わなかった弟のウンカスが、大佐の次女を助けに一人がけを駆け上がり、圧倒的に強い敵の大将にボコスコにやられながらも彼女と目と目で愛を語り散って行く様は涙なしには見ることができません。実際に、白人女性とネイティブアメリカンのあいだで危険な恋物語というものがあったのでしょうか。史実の重みとニンゲンの業を感じる悲しく切なく重い映画ですが、アメリカの美しい、神々しいまでの山々が圧倒的な迫力で静かに語りかけてきます。それだけでも見るに値する映画です。

戦いがすごかった
ダニエル・デイ・ルイスさんの「エイジ・オブ・イノセンス」出演時と同一人物と思えないたくましさ。マデリーン・ストウさんもきれい。でもイマイチだったのは二人が直線的な顔だから?それとも敵があまりに野蛮だったからでしょうか?