
質量ともに最高の日本人対決。長州、天龍との激烈な死闘
全137分という分量もさることながら、ジャパン・プロレス参戦、天龍同盟、ブロディの死、三冠統一という85-89年の全日本プロレスのマット史の流れがよくわかる編集構成がとてもよくできていて、非常にクオリティが高く、何度も鑑賞するに値するソフトだ。前半は長州を軸に、後半は天龍を軸にして構成されている。長州編は抗争の開始から唯一の全面対決となった大阪決戦まで収録されており、大阪決戦は60分が完全収録されているのは大きな価値がある。ジャンボの足四の字対長州のサソリ固めという固め技、そしてバックドロップとラリアット合戦もさることながら、どちらかというと長州の、というか新日本的な流れに近い、アマレスをベースにしたストロングスタイルがフルに展開されており、実に玄人好みする内容だ。後の猪木対藤波のフルタイムと比べてみるとおもしろい。後半の天龍戦は、長州との対決から鶴龍シングル決戦へと、むしろ天龍が主役なのではないかと思わせるほどの編集で盛り上げる。ブロディ、ハンセンとの試合も収録されており醍醐味抜群で、特にブロディが鶴田からインターを取った試合、ハンセンがブロディの弔い合戦とばかりに暴走した天龍戦までダイジェストながら収録されている。最後の三冠戦もフル収録~~されているが、長州、天龍に触発されて徐々に力を出し切るようになっていった鶴田の変化がよくわかる内容になっている。これだけの質を誇るビデオがDVDになっていないのは実に惜しい。全日本にはリアルタイムファイトだけではなく馬場、鶴田のソフトをぜひ再発してほしいものだ。